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古本屋ヒッチハイクガイド~日々平安~
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5月に読んだ本
2022/6/3

5月の読書メーター
読んだ本の数:36
読んだページ数:10183
ナイス数:73

スイス時計の謎 〈国名シリーズ〉 (講談社文庫)スイス時計の謎 〈国名シリーズ〉 (講談社文庫)
再読。有栖川さんの国名シリーズで、本作は4編収録の短編・中編集である。冒頭の「あるYの悲劇」は、ダイングメッセージも面白く、キャラクタとそのえがき方、ほろ苦い想いが交錯する点など有栖川有栖さんの本領発揮というところを評価したい。表題作も、題名通り時計に関する謎の追い込み方が鋭く、謎解きをする火村教授がかっこ良過ぎである。短編というより中編寄りの4作で謎だけでなくキャラクタやストーリーの描写が興味深い一冊だった。
読了日:05月31日 著者:有栖川有栖


殺し屋、やってます。殺し屋、やってます。
図書館から。読書会にて紹介された本だが、設定が非常にユニーク。殺人犯ではなくて殺人を依頼されたターゲットの奇妙な謎に迫るところが素晴らしい。さらに費用の650万という点が妙にリアルだったり、オプション設定があったりなかなか興味深く読める。何故水筒を夜の公園で洗うのか、若い男性が赤ちゃん用紙おむつを買うのか等々、殺人モノだけどミステリとしては日常の謎系に入ると思う。続編があるようなので読んでみよう。
読了日:05月30日 著者:石持 浅海


駆除人 3 ~東方見聞篇~ (MFブックス)駆除人 3 ~東方見聞篇~ (MFブックス)
気分転換なろう系。駆除人の3巻。大陸の東領域編らしい。あまり、物語上の危機とか、盛り上がりとかはなく、いろいろな出会いを描く。セイレーンと結婚しているケッタイな人とか(実は・・・とか)、あとから思えば伏線なんだろうけど、伏線というよりも大胆な誘導というか、そういう機微な書き方とは違う味がある。(褒めてる)すぐに次の精霊編かとおもいきや、まだまだかもしれない。
読了日:05月29日 著者:花黒子
駆除人 2 ~土の勇者篇~ (MFブックス)駆除人 2 ~土の勇者篇~ (MFブックス)
気分転換なろう系。駆除人2冊目。他の転生モノと違って、神様の位置付けが面白い。神様と邪神の双方が、なんかとっても緩い。邪神も悪の代表格ではないところがミソ。そして、精霊退治というか「クビ」という概念も今までのファンタジー物語で見たことが無い概念かもしれない。主人公のカンパニーもなかなかユニーク。ただ、あんまり主人公とまわりの人とのかかわりが薄い感じ。冒頭の魔法使い系解放奴隷さんとか、思い出した時にしか登場しなかったり。まあ、次は東に行って次の精霊退治になるのだろう。
読了日:05月29日 著者:花黒子


カササギ殺人事件 下 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫)カササギ殺人事件 下 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫)
図書館から。上巻の終わりで名探偵が犯人の名を告げたと思うと、下巻からはその本の編集者視点となる。ほぼ一冊のミステリが話中話として登場するとは!!そして、その本と現実とがシンクロする様に、その本の作者が自殺する。本当に自殺したのか?と、探索する主人公。著者が自著の中に残したメッセージを解読しつつ真実に迫る主人公だが・・・なかなか凝った造りのミステリだろう。こんな規模の話中話は、読んだ事がない。リアルに1冊で二度美味しい本かも。トリックとしては、まあ並の上程度だが、この構成には脱帽である。
読了日:05月29日 著者:アンソニー・ホロヴィッツ
カササギ殺人事件 上 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫)カササギ殺人事件 上 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫)
図書館から。2018年海外ミステリ1位を独占した本だったと思う。冒頭から思わせぶりな宣伝文句が並ぶ導入部に続いてページをめくると著者アラン・コンウェイと出ている。違和感を覚えつつ、ページをめくるとクリスティへのオマージュのような典型的イングランドの田舎町で発生した2つの死亡事件が語られる。そこへ登場する名探偵アティカス・ピュント。彼は村人への調査を行い、最終的に最初に死亡した女性の夫にあう。そして・・・あれあれ?という違和感と共に下巻へ。
読了日:05月28日 著者:アンソニー・ホロヴィッツ


ウィザードリィ小説アンソロジーウィザードリィ小説アンソロジー
理由あって再読。ゲーム・ウィザードリィをベースにした短編集。再読をきっかけに冒頭の一作が、馳星周になる前の佐山サトル名義の作品だったと知った。ヒット作・不夜城を彷彿とさせる。そして、やっぱり極めつけはベニー松山氏の「不死王」。今の転生ものやなろう系ファンタジーには無い重厚さとリアリティが素晴らしい。ウィズを知らずとも一級のファンタジー作品として読める。ゲームの小説化という点では、一つの到達点だろう。
読了日:05月27日 著者:佐山 アキラ,手塚 一郎,ベニー松山


新装版 鬼平犯科帳 (2) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (2) (文春文庫)
再読。ラノベやなろう系ファンタジーの後で池波正太郎さんの鬼平を読むと、その描写力に驚く。江戸の街並みや日々の暮らしの様子が伝わって来るかのよう。二巻の本作では葵小僧の話が名作。葵小僧の件は実際にあった話と聞き、これまたびっくり。2巻では、まだまだ平蔵も駆け出し感があって後半とは違う雰囲気。一連の鬼平話の中でもオトボケキャラのうさ忠こと木村忠吾登場の「お雪の乳房」もなかなか面白い一編。今じゃ書けない話か。
読了日:05月26日 著者:池波 正太郎


貧乏お嬢さま、吸血鬼の城へ (コージーブックス)貧乏お嬢さま、吸血鬼の城へ (コージーブックス)
図書館から。シリーズ4巻め。ついにイギリスを離れ吸血鬼伝説の城へ。結婚式に参加する為にルーマニアあたり?に行くジョージーだが、お約束の騒ぎが勃発する。城壁を昇る怪人、部屋にある不気味な棺桶様の木箱、見知らぬ男が部屋に入って来るわ、雇ったメイドはトラブルを引き起こすわの中、パーティの席上で毒殺事件が発生する。いつものお約束の友人、いけいけの母も登場し今回もスリルとサスペンスが繰り広げられる。トリック自体は普通だが、キャラクターがその何倍も面白い。メイドのクイーニー最高!
読了日:05月25日 著者:リース ボウエン


巴里マカロンの謎 〈小市民〉シリーズ (創元推理文庫)巴里マカロンの謎 〈小市民〉シリーズ (創元推理文庫)
図書館から。小市民シリーズ最新刊。11年ぶりの続刊だったようだ。「冬限定」となっていないので、あれ?と思ったら過去エピソードの短編集だったみたい。高3冬の話ではない。5作目があるという事か?本作は小佐内さんの性格というか振る舞いというか、彼女が目立つ一冊だったような印象がある。中でも伯林あげぱんの謎の話が可愛くて良い。最終話のエンディングの様子も!
読了日:05月25日 著者:米澤 穂信


駆除人 1 ~ツナギを着た転生者~ (MFブックス)駆除人 1 ~ツナギを着た転生者~ (MFブックス)
気分転換用なろう系。転生ものだが、転生した後の職が駆除人とは、なかなか面白い設定。害虫を大量に駆除する様に魔物を撃退するものだから、バンバン経験値が入る・・・という設定は盲点だったかも。「なろう」では完結しているようなので安心して読める。
読了日:05月23日 著者:花黒子


秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
図書館から。小市民シリーズ3部の下巻。連続放火魔の正体と予測の法則についての考察・推理が素晴らしい。あっそうか!と言われれば解るが、気が付かないモノだろう。ちょっと可哀そうだけど。小佐内さんの態度豹変のきっかけが納得!そうか、そういうポイントだったのかぁ!と膝を打つ。そりゃ、そうだよねぇ。理由がとっても青春していてウケました。小鳩君の活躍に拍手。これで、いよいよ長い空白からの四部に突入。
読了日:05月22日 著者:米澤 穂信
秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
図書館から。小市民シリーズ3部の上巻。本作では小鳩くん、小佐内さんはタッグを組んでいない。まずは新聞部の放火事件記事取材の話から始まる。二人が別れて?秋になった頃、地元で放火事件が連続して起こる。瓜野くんは連続放火事件を学校新聞に記事として乗せるべく画策しつつ、その連続性に気が付く。コラムとして載った記事の予言通り放火は行われるが・・・小市民ペアは互恵関係を解消し、お互い別の人と付き合う事になる。ペアの復活はあるのか?ミステリと青春の甘酸っぱいお話は下巻へなだれ込む。
読了日:05月21日 著者:米澤 穂信


巡査さん、フランスへ行く? (コージーブックス)巡査さん、フランスへ行く? (コージーブックス)
図書館から。シリーズ4作目。一番ミステリらしい作りの一冊だった。冒頭の放火、謎の脅迫文、フランス料理店の火事と死体の発見、関係性の薄そうな麻薬密売組織の話という謎の一群が物語の終盤にかけて一気に収束していく。ドキドキ感もありつつ、エヴァンズ巡査の柔らかく優しい印象で癒されつつ進むのが本シリーズの特長だろう。フランスへの珍道中も面白い。イングランドの料理に知識があれば、ずいぶんと美味しいかもしれない。しかしエヴァンズ巡査は女性に弱い。そこが魅力かもしれないけど(笑)
読了日:05月20日 著者:リース・ボウエン


英国庭園の謎 〈国名シリーズ〉 (講談社文庫)英国庭園の謎 〈国名シリーズ〉 (講談社文庫)
再読。やっぱり有栖川さんの話は、火村・有栖コンビの掛け合いが良い。本作では、倒叙ものがあるが内容やトリックなどからみて適切な著述方法だとは思うけど、何か物足りない。有栖が新大阪駅まで駆け付けるジャバウォッキーのお話が面白いと思うのは、そんな点かもしれない。大阪の土地勘が解った今では、<そんな時間で・・・>と思うけど、これまたご愛敬~表題作の暗号はスカッとする回答ではなかったが、まずまずの評価。「竜胆紅一の疑惑」は、その動機を上手く伏線として張っている点が良い。ミザリー的展開。
読了日:05月19日 著者:有栖川有栖


貧乏お嬢さま、空を舞う (コージーブックス)貧乏お嬢さま、空を舞う (コージーブックス)
図書館から。シリーズ3巻目。ロンドンから理由あって故郷へ帰るジョージー。ラノク城の兄、ビンキーは事故で足に怪我をしているし、ジョージーは登山中ロープが切れ危うく九死に一生を得る。王位継承順位の高い人たちに襲い来く不可解な連続事故の謎を彼女は解けるか?スコットランドに帰ったと思ったら、崖から転落するわ、エリザベス王女と一緒に銃で狙われるわスリルテンコ盛り。やっぱり母方のじいちゃんは良い人で魅力的。謎はちょっと最後の方に詰め込み過ぎかも。
読了日:05月18日 著者:リース ボウエン


みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない (ポプラ文庫 わ 3-2)みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない (ポプラ文庫 わ 3-2
図書館から。最凶のココロちゃん!!不幸を連れてくる悪魔か、マイナスの座敷童か。厄災を招くけど、本人は大丈夫って所が怖い。しかも全く意識していない。負の連鎖が恐ろしいというより、お笑いになっていく所が、妙にココロちゃんしているのだ。あなたの隣にも、一家に一人ココロちゃん。毎日2ココロを目指して(笑)
読了日:05月18日 著者:若竹 七海


夏期限定トロピカルパフェ事件 小市民シリーズ (創元推理文庫)夏期限定トロピカルパフェ事件 小市民シリーズ (創元推理文庫)
図書館から。小市民シリーズ2巻目。本作も「身近な謎」を解明する短編集だが、米澤さんは秘かに別の話を編みこんでいる。各短編での謎は、小佐内さんの思惑を孕んだ仕掛けだと気が付いた小鳩君は・・・ということらしい。見かけは愛らしいが、その裏には互恵関係のある二人。次巻への期待は高まる。3巻(というか3部」・上下巻なので)に続いて十年以上ぶりに4巻目も出ている様なので、期待して進もう。
読了日:05月16日 著者:米澤 穂信


鍛冶屋ではじめる異世界スローライフ (カドカワBOOKS)鍛冶屋ではじめる異世界スローライフ (カドカワBOOKS)
ちょいちょい気分転換用に読むなろう系ファンタジー。本作は、異世界転生モノで、鍛冶屋に転生というお話である。まずまずバランスよくお話は進む。お約束のご都合主義的展開は致し方ないか。一緒に生活をするメンバーに男性(オスも含む)がいないのはご愛敬。鍛治で作ったモノに付ける刻印がデブ猫の図柄というところが妙に印象に残る。
読了日:05月15日 著者:たままる


巡査さん、合唱コンテストに出る (コージーブックス)巡査さん、合唱コンテストに出る (コージーブックス)
図書館から。シリーズ3冊目。おなじみのメンバーの会話が心地よくなってくるし、状況や設定が飲み込めてきているので気持ちよく読み進む。ウェールズの文化知識があれば、もっと楽しむことが出来るのだろうと思うけど仕方がない。今回もエヴァンス巡査は死体を発見する。警察の上司からは皮肉を言われるがミステリの主人公はめげません。世界的なオペラ歌手の殺人事件と湖の車沈没事件などが絡まって物語は収束へ。エヴァンスの過去の彼女が登場したりして、徐々に彼の過去も明らかになっていく。続きが楽しみ!
読了日:05月15日 著者:リース ボウエン


春期限定いちごタルト事件 小市民シリーズ (創元推理文庫)春期限定いちごタルト事件 小市民シリーズ (創元推理文庫)
図書館から。米澤穂信さんの小市民シリーズ1巻。日常の謎をあつかう青春ミステリシリーズという謳い文句を受け入れたら、最後にひっくりかえされる。確かに連作短編で構成され、日常の謎をテーマにしている風には見えるが、シリーズ1作目で仕掛けは完成されている。読者は謎を追いかけつつ、その裏にあるモノ、小鳩くんと小佐内さんの「秘密」に誘導されていく。まったく気が付かないうちに。二人の互恵関係、友人でありつつ周りには「恋人同士」に見える様に振る舞い、しかしてその実態は?1巻目の最終話を読み終わったら2巻へてが伸びる・・・
読了日:05月14日 著者:米澤 穂信


一行怪談(二) (PHP文芸文庫)一行怪談(二) (PHP文芸文庫)
図書館から。一行怪談2冊め。水準が落ちるかと思ったら、まずまずの恐怖水準を保ってくれていた。ぞくっとするモノを秘める一行が佇んている。恐怖という表現より、居心地の悪さ、すっきりしないモノを感じる一行の方が印象に残る。一巻に続き二巻も解説が豪華。手元に置きたいとは思わないが、気になる一冊になることは確かだろう。光が当たってできる影、幸せに埋もれてしまう不幸、歓喜の裏の後ろめたさ。恐怖にはその数だけの形があるのだろう。
読了日:05月13日 著者:吉田 悠軌


貧乏お嬢さま、古書店へ行く (コージーブックス)貧乏お嬢さま、古書店へ行く (コージーブックス)
図書館から。シリーズ2作目。あいかわらずの設定で、今回はドイツの王女様を接待するというミッション?を王妃から指示される。じぃちゃんを執事に、じぃちゃんの女友達を料理人に仕立てて急場をしのぐお嬢様だが、お約束通りバルコニーから転落死する場面に遭遇したり、訪れた古書店で刺殺された死体に慌てふためいたりと忙しい。主人公と一緒にバタバタを楽しむのが吉というミステリだろう。トリックは比較的簡単で古書店の犯人はすぐわかったので逆算して推理したが、もやっとして詳細はわからず。しっかり伏線は張ってあったのはさすが。
読了日:05月12日 著者:リース ボウエン


金曜日の本 (中公文庫)金曜日の本 (中公文庫)
図書館から。吉田篤弘さんと言ってもピンとこない方も、クラフト・エヴィング商會の2人の内の一人と言ったら、ああなるほどという方もいらっしゃるだろう。この金曜日の本もリアルな幼少期・小学生の頃?を綴った本という体裁を取りながら、かなりだまし絵的なところがある。こんな事ないだろうという出来事が淡々と語られるが、なんとも言えない懐かしさを漂わせる。金曜日に借りた本を土日で読む少年だった著者が書き綴った本。何故か自分の体験談と重なりそうで重ならない不思議な感覚を貰える本でもある。
読了日:05月11日 著者:吉田 篤弘


古本マニア採集帖古本マニア採集帖
図書館から。著者とは、微妙なところですれ違った記憶がある。今は移転したが、大阪・堂島にあった本屋さんのイベントで予定外の用事で行けずお会いできなかった。本書は、古本マニアさんへのインタビュー集。基本的に古本マニアさんの行動は、非常にシンパシィを感じる。あたりまえか。痛いほど解る行動が書かれていて、「これは俺のことか」と思ってしまう。読みながら、シンクロしていて思わず苦笑する。自分のことを書かれている感じが強いからだろう。読みやすくて面白い一冊。
読了日:05月10日 著者:南陀楼 綾繁


貧乏お嬢さま、メイドになる (コージーブックス)貧乏お嬢さま、メイドになる (コージーブックス)
図書館から。読書会仲間から紹介された本。いや、なかなかぶっ飛んだ設定でのっけから引き込まれる。公爵家を継いだ異母兄がいるジョージーだが、家は貧乏の極致で城とは名ばかりの家は寒風が吹き荒れる。一念発起し、ロンドンへ単身出て働こうとするがお嬢様育ちで上手く行かない。そこで自らを派遣するメイド派遣業を創始するが、ロンドンの自宅の浴槽に男の死体を発見する・・・本格推理の様なトリックはないが、息もつかせぬハラハラドキドキの展開はページをめくる手が止まらない。彼女のじいちゃんが味があって好き。続刊も期待大。
読了日:05月09日 著者:リース ボウエン


ペルシャ猫の謎 〈国名シリーズ〉 (講談社文庫)ペルシャ猫の謎 〈国名シリーズ〉 (講談社文庫)
有栖川有栖さん国名シリーズ5冊目。題名の「ペルシャ猫の謎」は、ちょっと期待外れのトリック。猫が可愛いから許す。森下刑事主役の「赤い帽子」が結構味があって良い。標的への迫り方、ヴィオラの謎の解明、犯人に突きつける決定的証拠の提示方法、なかなか面白い。「暗号を撤く男」の謎は、ちょっと焦点をずらした形で面白い。ボーナストラック的な「猫と雨と助教授と」は、猫好きにはたまらんだろうなぁ。可愛いこと請け合い。
読了日:05月08日 著者:有栖川有栖


巡査さんと村おこしの行方 英国ひつじの村 (コージーブックス)巡査さんと村おこしの行方 英国ひつじの村 (コージーブックス)
図書館にて。ひつじの村シリーズ2巻。村に古代の遺跡が発見され村人が盛り上がったその夜、遺跡発見者が殺される。その騒ぎの中、村の遺跡をめぐっての話し合いの中、村にテーマパーク設置のニュースを発表する男がいた。大騒動の翌日、その男も死体となって発見される。なぜ遺跡発見者は殺されたか、テーマパーク設置をぶち上げた男の正体は?今回もウェールズの自然をバックにどたばた騒ぎに巻き込まれるエヴァンス巡査が大活躍!このシリーズ、エヴァンス巡査の思考と行動に同期して読むのが吉!ということみたい。女難が続くエヴァンス頑張れ!
読了日:05月07日 著者:リース・ボウエン,田辺千幸


巡査さん、事件ですよ 英国ひつじの村 (コージーブックス)巡査さん、事件ですよ 英国ひつじの村 (コージーブックス)
図書館から。リース・ボウエンひつじ村の巡査さんシリーズ1巻。ウェールズのひつじと山しか無い小さな村で、2人の登山者が亡くなる。事故か他殺か?巡査のエヴァンスは2人が軍の同じ班にいて、演習中に凍死した同僚を追悼するためにやってきたらしいことを突き止める。しかし、他殺である確たる証拠も無い中、第三の事件が起こる・・・ 田舎町だが一癖も二癖もありそうな人物が登場するのどかな山村コージーミステリー。トリックは普通だが、さりげない伏線ときっちりした回収方法が素晴らしい。キャラクタも魅力的で楽しみなシリーズになった。
読了日:05月06日 著者:リース・ボウエン,田辺千幸


一行怪談 (PHP文芸文庫)一行怪談 (PHP文芸文庫)
図書館から。各ページに一行の怪談が続く。一行というか、一文というか。罰として眠り続けるが、一瞬目覚めて夢を一行書いて、また眠るという設定。一行が表現する怪異の世界が提示される。すべてが良いとは限らないが、10~20ページに一つ、引き込まれて抜け出せぬ異様なモノが語られている様だ。それは、諸星大二郎の短編ホラーを圧縮したかの様である。息子は、「諸星さん的なものもあるけど、高橋葉介さん的なモノもある」という。確かに。その一文が読者の恐怖を刺激してくれるか否かの一冊だろう。
読了日:05月04日 著者:吉田 悠軌


作ってあげたい小江戸ごはん3 ほくほく里芋ごはんと父の見合い (角川文庫)作ってあげたい小江戸ごはん3 ほくほく里芋ごはんと父の見合い (角川文庫)
3巻目。アルツハイマーの話が登場し、ぐっとリアルな展開になってきて驚く。江戸もの妖怪譚と一味違う。主人公の鈍感さと巻き込まれるやっかい事が、本著のたまき風に言えばリアル感増し増し大盛というところ。そんな中、たぬき?のたまきのキャラが、ひたすら内容を明るく天然路線に持って行く。「実食!」の掛け声も大食漢の所も魅力的で良い。3巻で一周した感があるが、たまきがたぬき食堂にやってきた理由は、明かされていないし、超鈍感の主人公の恋愛模様も気になる所である。4巻以降を期待して待つ。
読了日:05月03日 著者:高橋 由太


時をかける少女 (角川文庫)時をかける少女 (角川文庫)
久方ぶりの再読。この版の文庫を読むのは初めて。あらためて筒井先生の上手さに感服した。実験的な話、ナンセンスなモノからジョブナイルに至るまで守備範囲が広すぎる。中学生の時にどきどきしながら読んだことを昨日のように思い出した。思えは和子という主人公の名前が昭和な感じがする。学研のコースに連載されていたことを改めて知り、NHKの少年ドラマシリーズの石坂浩二さんの冒頭の語りも懐かしく思い起こした。ラベンダーの香りというモノが周知されたのもこの作品とNHKの影響だと振り返った。
読了日:05月03日 著者:筒井 康隆


鴨川ホルモー(3) (角川コミックス・エース)鴨川ホルモー(3) (角川コミックス・エース)
鴨川ホルモー マンガ版 3巻で終了。こちらは犬神家の一族を本歌取り。可能なら、ホルモー六景もマンガ化して欲しい。それより、六景の続きか?初代ホルモーとかも興味深い。万城目さんの他著のマンガ版も読みたくなった。
読了日:05月02日 著者:渡会 けいじ,万城目 学
鴨川ホルモー(2) (角川コミックス・エース)鴨川ホルモー(2) (角川コミックス・エース)
鴨川ホルモー マンガ版 2巻。こちらは、時をかける少女を本歌取り。決してパロディとか言わないトコロがミソ。主人公の安部のバタバタ振りが、マンガ版は、より一層面白い。怒涛の展開。まあ、マンガ版で3巻で終了なので、仕方ないか。
読了日:05月02日 著者:渡会 けいじ,万城目 学
鴨川ホルモー(1) (角川コミックス・エース)鴨川ホルモー(1) (角川コミックス・エース)
小説版は既読だが、マンガ版を某古書店で発見し一気読み。マンガ版になると評価はまちまちだが、私は好感触。本作は青春・キャンパスライフにプラス、ファンタジー要素という稀有な名作と信じている。マンガ1巻は凡ちゃんのセーラー服と機関銃 本歌取り。
読了日:05月02日 著者:渡会 けいじ,万城目 学


歌う船 (創元SF文庫)歌う船 (創元SF文庫)
多分再読だが、いつ読んだか不明。数十年ぶりなのは確か。しかし1961年発表の作品とは思えない。短編で織り込まれた思いが、深く突き刺さる。後世のSFに多大な影響を与えたことは、納得できる内容だろう。最初から大きな喪失を味わっても、再び宇宙へ飛び立つ彼女は、人として船として生きることを全うする事を選ぶ。一連のシリーズの開幕の一冊は、やはり名作の刻印がはっきりと確認できた。
読了日:05月01日 著者:アン・マキャフリー

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